前回紹介した忙しい日も自炊したい人向けの献立
これもいいのですが、もっと楽したい方向けのお話です。
世界の夕食事情を知って自炊のハードルを下げる
夕食は豪華じゃなくてもいい!「ディナー(dinner)」と「サパー(supper)」
海外の食事は、国によりますが朝と昼にしっかり食べて、夜は軽めだったりします。
英語をかじったことがある方なら聞いたことがあるかもしれませんが、英語には、夕食を意味する単語に、「ディナー(dinner)」と「サパー(supper)」の2種類がありますよね。
「ディナー(dinner)」の本来の意味は、1日のうちの豪華な食事のことです。時代とともに、夕食が最も豪華な食事となりました。一方、「サパー(supper)」は、軽めの夕食をイメージしてもらうとわかりやすいです。詳しくは、こちらの記事に詳しく書いてあります。
夜を豪華な食事(dinner)にせずに、軽めの食事(supper)にするという形もあるということです。特に、日中働いている人にとって、一番エネルギーが必要になるのが、午前中〜夕方ですよね。
夜以降は寝るだけなので、そんなに食事をしっかりとる必要はなく、むしろ夕ご飯を軽く済ませる方が胃に負担もかけず、余ったエネルギーを蓄えてしまうのを避けることができ、健康的に過ごせます。
ドイツ:カルテスエッセン(冷たい食事)に学ぶ
特にドイツで「冷たい食事」という意味である「カルテスエッセン」は、調理するものがほとんどありません。買ってきたものをテーブルでカットして、温めたり焼いたりせずにそのまま食べます。
写真は参考までにスイスの朝食ですが、イメージに近い写真ですので紹介します。
ハム、チーズは買ってきたものをそのまま。ピクルスもそのまま。
パンと野菜はカットしますが火を通すなどはせずにそのまま盛り付けます。
後は、朝はコーヒーか紅茶、夜はビールかワインがあればOK・・・という食事です。
こういうのでもOKとする気軽さも大事ですね。
日本人は食事に時間をかける文化で、楽しんでやっている分には良いのですが、「こうしなければ」という義務感でやっていたは、自炊生活も嫌になりますよね。
こういうのでもOKであれば、少し気が楽になりませんか?
日本食でのアレンジ
例えば、ご飯だけ炊いておいて、味付きのり、佃煮、納豆を添える。
カニカマ、笹かまぼこ、ちくわなど冷たいままワサビ醤油をつけて食べる。
野菜は漬物、カットするだけ、お腹が冷えるのであれば、温かいお茶を入れる、インスタント味噌汁を飲む・・・など工夫はできそうです。
日本の朝ごはんのメニューがカルテスエッセンに使えそうですね。
オーストラリア:ワンディッシュ(ワンプレート)の食事
日本のお母さんの食事は何品もあって、すごいですよね。一汁三菜の文化が日本食にはあります。
海外だと、ワンディッシュの食事であることが多いです。
オーストラリアにホームステイしたとき、毎晩食事はワンディッシュ(ワンプレート)でした。
オーストラリアは色んな人種がいるので、食事もさまざまです。
私がホームステイした家庭は、健康に気を使っている家庭のようでした。
毎朝ヨガなどの運動をしてから出勤するという。
揚げ物等ではなく、フィリピン系の旦那さんが料理をしてくれていて、
大根などの野菜がたっぷりはいったポトフにご飯を入れて食べる「シニガン」という料理。
野菜がたっぷりで、お米だったので、私にとってはとても食べやすく、気に入ったのを覚えています。
イメージとしては、ポトフにご飯を入れて食べる感じで、味つけもとてもシンプルでした。
フィリピンは暑いところだからか、酸味が少しあって、好きな味です。
食事の時間は短く、食べたら自由時間。20時以降は、それぞれの個人の時間を過ごします。
フランス:作りながら食べる食事
フランスでは、アペリティフ(食前にお酒やおつまみを食べる)文化があります。そこで話に花を咲かせるのです。家族団らんの時間でもあります。
先程紹介したカルテスエッセンだけでは物足りない人は、ぜひこの二段階の食事スタイルをおすすめします。
お腹をすかせた状態でキッチンに立って、すべての料理が出来上がるまで我慢・・・をしている人もいるでしょう。つまみ食いはだめ!と厳しく育った人も多いでしょう。日本では、全ての料理が出来上がってから、「いただきます」をするという習慣がありますよね。
フランス料理は、コース料理があるように、前菜、スープ、メイン、デザートといった順で、全てがそろってから食べるわけではありません。
例えば、メインのオーブン料理を焼きながら、先に出来上がったサラダを食べながら待ったり、アペリティフをしながら、温野菜を茹でたりということをします。
オーブンを持っていない人は、オーブントースターを使うのが便利です。グラタンなどを作ったり、魚を焼いたり、チキンを焼いたりして使えます。タイマーがあると安心ですね。
鍋が煮えるのを待ちながら、おつまみをいくつか用意して、日本風のアペリティフをしても良いですね。
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夜食や軽食にもピッタリです。
すべてをいきなり自炊しようとすると続かないので、
まずは、土日に自炊を挑戦し始めて、平日は【PFC Standard】のような食事に頼ってみるのもおすすめです。
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